中大久保村(読み)なかおおくぼむら

日本歴史地名大系 「中大久保村」の解説

中大久保村
なかおおくぼむら

[現在地名]大沢野町中大久保

大沢野中位段丘の西端にあり、東は上大久保村、南は西塩野にししおの村、北は低位段丘上のしお村。中大久保の呼称は塩野における位置から付いたと思われる。富山藩領。村の開拓は大久保用水開削に左右され、寛保年間(一七四一―四四)多少引水されたが、当地で耕作可能となったかは不明である。明和三年(一七六六)笹津ささづ村での取入口事業が着工し、「前田家譜」には寛政二年(一七九〇)「是年初めて新川郡大久保野を墾開す、爾後田圃若干年を逐ふて開け村落をなす」とあるので、ようやく開墾の緒についた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 拡幅 用水 軌道

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