中差し(読み)なかざし

精選版 日本国語大辞典 「中差し」の意味・読み・例文・類語

なか‐ざし【中差・中指】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上差(うわざし)以外の矢。すなわち、箙(えびら)の中にさしてある矢。戦闘用の征矢(そや)
    1. [初出の実例]「今度はなかざしとてうちくはせ」(出典:平家物語(13C前)一一)
  3. 女性の髻(もとどり)中央に横にさす笄(こうがい)、簪(かんざし)の類。
    1. [初出の実例]「天窓は古風の大丸髷に両天の中ざしは」(出典:人情本・春色江戸紫(1864‐68頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android