内科学 第10版 「中枢性めまい」の解説
中枢性めまい(めまい)
中枢性めまい(表15-3-6)
中枢前庭性めまいは,Wallenberg症候群に代表される脳幹,小脳の脳血管障害でみられるが,急性期は回転性でも慢性期には非回転性めまいとなる.血管障害の危険因子の存在,ほかの随伴神経症候,画像などより診断は容易である.
多系統萎縮症を含む脊髄小脳変性症では平衡障害によるふらつきをめまいと訴える場合があり,本症でみられる起立性低血圧によってもめまいを生じるが,緩徐進行性経過や四肢の失調,錐体路,錐体外路症候で診断は容易である[山本纊子]
■文献
Brandt T: Vertigo―Its Multisensory Syndrome, Springer-Verlag, London, 1991.
Epley JM: The canalith repositioning procedure: Fortreatment of benign paroxysmal positional vertigo. Otplaryngol Head Neck Surg, 107: 399-404,1992.
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報