翻訳|brain stem
ヒトを含む哺乳類の脳は大きく分けて,終脳(大脳半球),間脳,中脳,橋(きよう),小脳,延髄の各部分からできていて,延髄はさらに下方の脊髄に続く。このうち終脳,間脳,中脳の三つの部分を合わせて大脳と呼び,大脳半球と脊髄を結合する部分は脳の幹部にあたるところから脳幹と呼ばれる。すなわち脳幹は大脳核(大脳基底核),間脳,中脳,橋,延髄の部分をさすが,一般には狭義に用いて,小脳を除く中脳から延髄までの部分をさすことが多い。脳幹は脊椎動物の脳に共通して存在する基本的な部分である。脳幹はその高さや場所により構造が異なっている。しかし,それらは発生学的にみると共通した構造であり,それぞれの部分で神経の結合と機能が分化して変化したものである。脳幹の中軸(芯)をなす構造として被蓋がある。これは系統発生的に古く,どの脊椎動物の脳にも存在するものである。ここには脳幹網様体がある。これは網目状に織りなす神経繊維とその間に散在する神経細胞の集団からできている。この神経細胞の集団は網様核と呼ばれている。
執筆者:松下 松雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
脊髄(せきずい)と大脳半球とを連絡し、大脳半球の幹(みき)にあたる部分。脳幹には、脊髄に続く延髄、橋(きょう)(後脳のうち、小脳を除外した部分)、中脳、間脳、大脳核が含まれる。
[編集部]
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新