中沢圣夫(読み)ナカザワ ミチオ

20世紀日本人名事典 「中沢圣夫」の解説

中沢 圣夫
ナカザワ ミチオ

昭和期の小説家



生年
明治38(1905)年12月31日

没年
昭和60(1985)年2月13日

出生地
東京

学歴〔年〕
法政大学商科〔昭和3年〕卒

主な受賞名〔年〕
歴史文学賞「阿波山岳党」

経歴
電気器具の自営業に携わるが3年で廃業シナリオライターとなり、教育映画製作に従事する。昭和8年歴史小説「調練兵脱走」が文芸春秋オール読物」の懸賞小説に入選。10年山手樹一郎らの「大衆文学同人になり、14年海音寺潮五郎らと「文学建設」を創刊。22年から作家生活に入る。大衆誌に時代小説を次々と発表したが、30年に病に倒れてから歴史研究に力をそそいだ。子ども向きの史実伝記小説も多く、日本児童文芸家協会理事もつとめた。主な作品に「阿波山岳党」「明治暗殺史録」「幕末暗殺史録」「高橋是清」「上杉謙信」「おしゃれ源吾」「天狗童子」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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