中間階級(読み)チュウカンカイキュウ

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世界大百科事典(旧版)内の中間階級の言及

【階級】より

…その具体的な表現形態は,区分の指標として何を用いるかによって異なり,そのことがまたいくつもの異なる階級学説をつくりだしているが,支配階級と被支配階級,有産階級と無産階級,富裕階級と貧困階級というような概念化は,比較的一般的である。これらの例示では,階級は二分法的に区分されている(2階級モデル)が,それぞれについて中間階級を挿入する概念化(3階級モデル)も可能であるし,それらの中間階級をさらに細分すれば階級の数はもっと多くもなり得る(多階級モデル)。どのような区分が適切であるかは,一方現実の不平等状態そのものの形態により,他方どのような指標をえらぶかという概念化の方式により異なってくるので,一概には決め得ない。…

【中間層】より

…ミドルクラスの訳語の一つで,最広義には何らかの二つの層の中間に位する社会層を総称する。しかし,その歴史的な実態の相違により,また,その実態を問題にする観点や視角の違いに応じて,概念的に区別しておかなければならないところから,ほかに〈中産階級〉〈中間階級〉〈中流階級〉〈中流階層〉と訳されることもある。つまり,これらはすべてミドルクラスの訳語でありながら,それぞれが指し示す実態とその含意は異なるのである。…

【中産階級】より

…ミドルクラスmiddle classの訳語であり,学術的正確さに欠けるうらみはあるが,中間階級,中間層といった用語と互換的に使われることがある。古くは18世紀フランスにおいて支配階級であった貴族,僧侶に対する〈第三身分〉として,新興の都市商工業者を指すのに用いられた。…

※「中間階級」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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