中高温銀河間物質(読み)チュウコウオンギンガカンブッシツ

デジタル大辞泉 「中高温銀河間物質」の意味・読み・例文・類語

ちゅうこうおん‐ぎんがかんぶっしつ〔チユウカウヲン‐〕【中高温銀河間物質】

10万度~100万度の温度をもつ非常に希薄な銀河間物質。理論的には存在すると考えられていたが、従来観測では検出できなかったため、長らく暗黒バリオン問題として知られた。スニヤエフ・ゼルドビッチ効果などを用いた詳細な観測により、宇宙の大規模構造を成す銀河団同士をつなげるフィラメント構造の中に存在することが明らかになった。WHIM(warm-hot intergalactic medium)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android