丸森金山跡(読み)まるもりきんざんあと

日本歴史地名大系 「丸森金山跡」の解説

丸森金山跡
まるもりきんざんあと

[現在地名]松尾村松尾 金山沢

JR花輪線の岩手松尾駅の北側、小松尾沢こまつおざわ川の東側、烏帽子森えぼしもり山の山中にある。「雑書」寛永二一年(一六四四)五月一〇日条に「滴石赤沢・上岩手・久慈中金山吉利支丹改」のため、二人の役人が派遣され、同月二六日条では松尾金山で越後国の休五郎などが捕らえられている。江戸時代初期以降幾度か休山を繰返し、各地鉱山開立年代(県立図書館蔵)によれば、「小松尾尻丸森御山」は寛延四年(一七五一)見立願人盛岡さかな町の清助が五ヵ月に一両の礼金で稼行したが、宝暦二年(一七五二)閉山、寛政一一年(一七九九)松尾村金右衛門が再開とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 増産 廃鉱

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android