事典 日本の地域ブランド・名産品 「丹後ちりめん」の解説
丹後ちりめん[染織]
たんごちりめん
江戸時代中期の1720(享保5)年、絹屋佐平治らが京都西陣より持ち帰った技術をもとに創作したちりめんが、現在の丹後ちりめんの始まり。峰山藩の奨励もあって、丹後地方に産地が形成された。丹後ちりめんの特徴は、細かい凸凹状のシボ。シボは、経糸に撚りのない生糸、緯糸に強い撚りを用いて交互に織り込み、精練することで糸が収縮してできる。近年は、絹のもつ欠点を補う加工技術を積極的に導入し、付加価値が高められている。京都府伝統工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報