丹治川駅(読み)たじかわのえき

日本歴史地名大系 「丹治川駅」の解説

丹治川駅
たじかわのえき

延暦一五年(七九六)南海道に新道が開かれたが(「日本紀略」同年二月二五日条)、これは伊予国東部の山背やましろ(現愛媛県宇摩郡新宮村馬立か)から四国山地を越えて土佐国府に向かう道であった。後世北山きたやま越とよばれるが、当駅はこの新道が土佐国に入って最初の駅で、現立川下名の刈屋たぢかわしもみようのかりや付近に比定される。「日本後紀」延暦一六年正月二七日条に「廃阿波国駅家□、伊予国十一、土左国十二、新置土左国吾椅舟川二駅」とみえ、この「舟川」が丹治川駅に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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