日本歴史地名大系 「長岡郡」の解説
長岡郡
ながおかぐん
高知県の北東部に位置し、西は土佐郡、南は香美郡、南西は当郡および香美郡を割いて成立した南国市。北東は徳島県
郡名は「延喜式」に「長岡郡」とみえるのが早く、「和名抄」東急本は「奈加乎可」とよむ。近世中期の「土佐幽考」は、郡名は郡域が台地上にあることにちなむとし、宝亀(七七〇―七八〇)以降、延喜(九〇一―九二三)以前に土佐郡より分割されて長岡郡ができ、さらに長岡郡より香美郡が割置されたとするが、確証はない。
〔原始・古代〕
現郡域には考古遺跡は少ないが、本山町
郡名の初見は前述のごとく「延喜式」をまたねばならないが、それより前、延暦一五年(七九六)伊予国東部から土佐国国府(現南国市)に至る南海道の新道が開かれ(「日本紀略」同年二月二五日条)、
長岡郡
ながおかぐん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報