丹生郷村
にうのごうむら
丹生山地東麓付近、古代の丹生郡衙跡ともいわれる高森遺跡の北に位置する。古代の丹生郷(和名抄)の地と考えられる。「吾妻鏡」建久元年(一一九〇)四月一九日条に載る同日付の内宮役夫工料未済注文の越前国に「鳥羽、得光、丹生、北春近、成勝寺執行相逢使、究済畢由申之」とあり、いずれも山城成勝寺領であったが、このうちの丹生は当地付近とも考えられる。大永三年(一五二三)の横根寺々領田地惣目録(青山家蔵)に「丹生郷宮之後深田参石」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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