デジタル大辞泉 「乏しむ」の意味・読み・例文・類語 ともし・む【▽乏しむ/▽羨しむ】 [動マ下二]もの足りなく思わせる。うらやましがらせる。「恋しくは日け長きものを今だにも―・むべしや逢ふべき夜だに」〈万・二〇一七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「乏しむ」の意味・読み・例文・類語 ともし‐・む【乏・羨】 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 もの足りなく思わせる。飽き足りない思いをさせる。[初出の実例]「恋ひしくはけ長きものを今だにも乏之牟(ともシム)べしや逢ふべき夜だに」(出典:万葉集(8C後)一〇・二〇一七)乏しむの補助注記トモシブと同じく形容詞トモシを動詞化したもの。上代にしか用例を見ない。トモシブ(上二段活用)は「ともしいと思う」意の自動詞であり、トモシム(下二段活用)は「ともしいと思わせる」意の使役動詞であるが、トモシブは挙例の歌一例しかない。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例