乏し妻(読み)ともしづま

精選版 日本国語大辞典 「乏し妻」の意味・読み・例文・類語

ともし‐づま【乏妻・羨妻】

  1. 〘 名詞 〙 会うことがまれで、したわしく恋しい妻。七夕(たなばた)織女星(しょくじょせい)をさしていうことが多い。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「八千矛の神の御世より乏(ともしづま)人知りにけり継ぎてし思へば」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇〇二)
    2. 「天の河暮らしかねたるともし妻渡りをいそぐぬさたむく也〈藤原顕朝〉」(出典:建長八年百首歌合(1256))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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