のり‐こぼ・れる【乗零・乗溢】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]のりこぼ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① 牛車(ぎっしゃ)に女房たちが大勢乗りこんで、はでに出衣(いだしぎぬ)をしている。
- [初出の実例]「物見のかへさに、のりこぼれて、〈略〉牛よくやる者の車はしらせたる」(出典:枕草子(10C終)三一)
- ② あふれるくらい大勢乗り込む。こぼれ落ちるほど乗る。
- [初出の実例]「車にのりこぼれて、やりよせて見れば」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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