九六銭(読み)クロクゼニ

精選版 日本国語大辞典 「九六銭」の意味・読み・例文・類語

くろく‐ぜに【九六銭】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代に、銭九六文を「さし」に通してまとめ、一〇〇文として通用させたもの。また、その計算法。中国商習慣をうけいれたもので、九六という数字は、比較的多くの数で割り切れるので、取引上便利なために江戸時代には広く行なわれた。省百(せいひゃく)。くろく。
    1. [初出の実例]「寛永新銭の頃より、九六銭に成たると見えたり」(出典:増補田園類説(1842)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android