乳岩峡(読み)ちいわきょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「乳岩峡」の意味・わかりやすい解説

乳岩峡
ちいわきょう

愛知県新城市(しんしろし)にある峡谷。宇連(うれ)川支流の乳岩川沿いに位置し、延長約3キロメートル。流紋岩質凝灰岩からなり、両岸巨岩が続き、河床は一枚岩のように平坦(へいたん)で板敷(いたじき)川とよばれる。最奥部は標高670メートルの乳岩山で、山腹の大岩塊に大小いくつかの洞穴があり、最大の洞穴が高さ11メートル、幅18メートル、奥行16メートルの乳岩洞穴で、中に無数の鍾乳石(しょうにゅうせき)が垂れ下がり、流紋岩質凝灰岩に鍾乳石が生じた珍しい例である。国の名勝および天然記念物に指定されている。

[伊藤郷平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む