乳部(読み)みぶ

精選版 日本国語大辞典 「乳部」の意味・読み・例文・類語

み‐ぶ【乳部・壬生】

  1. 〘 名詞 〙 令制前、王子養育に奉仕した部(べ)みぶべ。
    1. [初出の実例]「更に悉くに上宮の乳部之民(みぶのたみ)を聚めて〈乳部、此をば美父といふ〉」(出典日本書紀(720)皇極元年是歳)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の乳部の言及

【壬生部】より

…乳部とも書き,古代において,皇子の養育料を出す部とされている。古くから天皇や皇子の居処である宮をささえる経済的基盤として設定され,本来は各宮ごとに刑部(おさかべ)(忍坂宮),石上部(石上宮)というように個別的に設定されたものと思われる。…

※「乳部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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