予の辞書に不可能という言葉はない(読み)よのじしょにふかのうということばはない

故事成語を知る辞典 の解説

予の辞書に不可能という言葉はない

私にはできないことはない、ということ。また、世の中には不可能などということはない、ということ。

[使用例] ナポレオンは「余の辞書には不可能という言葉はない」と言いました。これは見方によってはずいぶん不遜な言葉のように思われます[松下幸之助*人生心得帖|1984]

[由来] フランス皇帝、ナポレオンが、一八一三年九月七日、当時の副官であったルマロワ将軍にあてた手紙一節から。「Ce n'est pas possible, m'écrivez-vous: cela n'est pas français.(『それは不可能です』と君は私に書いてよこした。しかし、そんなことばはフランス語にはない)」とあります。日本では、この「フランス語」が「予の辞書」に変化した形で定着しています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む