予熱始動(読み)よねつしどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「予熱始動」の意味・わかりやすい解説

予熱始動
よねつしどう

ブラウン管などの熱陰極電子管や放電ランプ始動に先立ち,電極を加熱して熱電子を放出しやすい状態にしてから,電極間に電圧を加え始動させる方式。放電ランプでは,電極を予熱することにより,始動電圧が低くてすむという利点がある。主としてケイ光ランプの始動に用いられ,この方式で点灯するケイ光ランプを,予熱型ケイ光ランプという。この方式はラピッドスタート方式と異なり,スイッチを入れてから点灯するまでに2~3秒を要するが,点灯回路が簡単なため,ケイ光灯スタンドや住宅用ケイ光灯に多く用いられている。予熱回路のスイッチは,手動式のものと,グロースタータを用いる方式とがある。

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