事無しぶ(読み)コトナシブ

デジタル大辞泉 「事無しぶ」の意味・読み・例文・類語

ことなし・ぶ【事無しぶ】

[動バ上二]何事もないそぶりをする。知らないふりをする。
「いみじく心もとなくのみおぼえ給へば、言すくなに―・びて」〈夜の寝覚・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事無しぶ」の意味・読み・例文・類語

ことなし‐・ぶ【事無ぶ】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「ぶ」は接尾語 ) 何でもないふりをする。知らないふりをする。
    1. [初出の実例]「むらどりのたちにし我名今更に事なしぶともしるしあらめや〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋三・六七四)

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