デジタル大辞泉
「何事」の意味・読み・例文・類語
なに‐ごと【何事】
1 どのような事柄。どんなこと。「何事によらず命令に従う」「突然の銃声は何事か」
2 (多く「も」を伴って)あらゆること。万事。「何事も辞さない」「何事も運を天にまかせる」
3 (相手をとがめる気持ちで)どうしたこと。なんということ。「こんなことで弱音を吐くとは何事だ」
4 不定の事柄をさしていう語。なになに。
「―の式といふ事は、後嵯峨の御代までは言はざりけるを」〈徒然・一六九〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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なに‐ごと【何事】
- 〘 名詞 〙
- ① どのような事柄。どんなこと。
- [初出の実例]「吾が待ちし秋は来たりぬ妹と吾れと何事(なにごと)あれそ紐解かざらむ」(出典:万葉集(8C後)一〇・二〇三六)
- ② ( 「も」を伴って ) あらゆる事柄。万事。すべてのこと。
- [初出の実例]「なにごともみなよくなりにけり」(出典:伊勢物語(10C前)一一六)
- ③ 何としたことかと、とがめる意で用いる語。どうしたこと。いかなること。
- [初出の実例]「こはなに事ぞ」(出典:落窪物語(10C後)一)
- ④ 不定の事柄をさしていう語。何々。
- [初出の実例]「何事の式といふ事は、後嵯峨の御代までは言はざりけるを」(出典:徒然草(1331頃)一六九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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