二俣(読み)ふたまた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「二俣」の意味・わかりやすい解説

二俣
ふたまた

静岡県西部、浜松市天竜区の南端を占める一地区。旧二俣町。天竜川の支流二俣川の下流域に位置する製材、木工加工業の中心地。天竜浜名湖鉄道、国道152号が通じる。戦国時代二俣城徳川家康武田信玄(しんげん)の奪い合いとなったことや、家康の嫡男徳川信康(のぶやす)が父の命で切腹したことで有名。

[川崎文昭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の二俣の言及

【三方原の戦】より

…西上を意図した信玄は10月3日に甲府を出発,10日には青崩(あおくずれ)峠を越えて遠江に入り,一言坂で家康の軍を破った。ついで二俣(ふたまた)城を攻撃し,信玄より先に甲府を出て東三河を制圧していた山県昌景の軍といっしょになって,これを落とした。12月22日秋葉街道から家康の居城浜松城に向かったが,要害堅固な城攻めをさけ,三方原台地に拠って家康軍を誘い出そうとした。…

※「二俣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android