五輪教会(読み)ごりんきようかい

日本歴史地名大系 「五輪教会」の解説

五輪教会
ごりんきようかい

[現在地名]福江市蕨町 五輪

奈留なる瀬戸に面して建つカトリック教会堂。寛政年間(一七八九―一八〇一)大村領外海そとめからキリシタンの移住があったとされる。元治二年(一八六五)大浦おおうら天主堂(現長崎市)でのいわゆる信徒発見のあと、明治元年(一八六八)蕨小島わらびこじま折紙おりがみ外幸泊そとこうどまりの入植キリシタンらが信仰を公にしたところ、大開おおびらきに置かれた六坪の仮牢に老若男女約二二〇人が収監され、一日わずか一切れの芋のみを与えられるという状態が続き、八ヵ月後に四二人の殉教者があったという(「五島キリシタン史」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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