五香六実村(読み)ごこうむつみむら

日本歴史地名大系 「五香六実村」の解説

五香六実村
ごこうむつみむら

[現在地名]松戸市五香六実・五香ごこう一―三丁目・六実むつみ一―七丁目・松飛台まつひだい常盤平ときわだいら五―七丁目・牧の原まきのはら六高台ろつこうだい一―五丁目など

かねさく村の東に位置し、明治二年(一八六九)から始められた旧下総牧(小金牧・佐倉牧)開墾によって成立した村。江戸時代は小金こがね牧のうち中野なかの牧の野馬立場で、享保(一七一六―三六)以来四度の将軍鹿狩は当地付近(現在の松飛台付近)で行われ、地内の鳥井戸大塚とりいどおおつかには将軍御仮屋のある御立場が築かれている。牧開墾の際、管轄した東京府は入植順に開墾地に字名を付け、当地は五―六番目に入植したことから五香・六実とされた。五香地区は金ヶ作村の東に接し、六実地区はさらにその東にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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