デジタル大辞泉 「井上真改」の意味・読み・例文・類語 いのうえ‐しんかい〔ゐのうへ‐〕【井上真改】 [?~1682]江戸初期の刀工。日向ひゅうがの人。大坂で国貞の跡を継ぎ、2代目和泉守国貞を名のったが、のち井上真改と改めた。2代目津田助広と並ぶ大坂新刀の名工で、その作は大坂正宗と称された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
朝日日本歴史人物事典 「井上真改」の解説 井上真改 没年:天和2.11.9(1682.12.7) 生年:寛永8(1631) 江戸前期の大坂の刀工。京の堀川国広の弟子で大坂に移住した井上国貞の子,はじめ2代目として同銘を名乗った。万治4(1661)年朝廷から茎に菊紋をきることを許され,寛文12(1672)年,銘を井上真改と改めた。同時代の津田助広と並んで大坂新刀鍛冶を代表する名工で,小板目のつんだ精美な地鉄に,沸の深くついた大湾れの刃文を得意とし,見た目にも美しい華やかな作風を示しており,鎌倉時代の名工正宗に擬して「大坂正宗」と称賛された。<参考文献>中島新一郎・飯田一雄『井上真改大鑑』 (原田一敏) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報