井野川 幸次
イノカワ コウジ
- 職業
- 平曲伝承者 地歌箏曲家
- 資格
- 愛知県無形文化財保持者(平曲)
- 本名
- 井野川 孝治(イノカワ コウジ)
- 別名
- 芸名=井野川検校(イノカワケンギョウ)
- 生年月日
- 明治37年 3月1日
- 出身地
- 愛知県 名古屋市中村区
- 経歴
- 7歳から生田流箏曲を習い、13歳から佐藤正和検校から平家琵琶・平曲の伝授を受けた。昭和21年検校となり、以来、所属する国風音楽会や生田流の最長老として箏曲界の発展に努めた。とくに名古屋在住の音楽評論家、藤井制心、土居崎正富、三品正保の両検校らとともに平曲を五線譜にまとめ、41年に完成させた「採譜本平曲」は、16年余の歳月をかけた労作で、高く評価されている。48年には日本の伝統と現代音楽団の一員としてイラン、ドイツ、イタリア、フランス、ベルギー、アメリカ、カナダなどで平曲を演奏した。国風音楽会理事。
- 受賞
- 紫綬褒章〔昭和43年〕,勲四等瑞宝章〔昭和50年〕 東海テレビ賞〔昭和54年〕
- 没年月日
- 昭和60年 4月22日 (1985年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報
井野川 幸次
イノカワ コウジ
昭和期の平曲伝承者,地唄箏曲家
- 生年
- 明治37(1904)年3月1日
- 没年
- 昭和60(1985)年4月22日
- 出身地
- 愛知県名古屋市中村区
- 本名
- 井野川 孝治(イノカワ コウジ)
- 別名
- 芸名=井野川検校(イノカワケンギョウ)
- 主な受賞名〔年〕
- 紫綬褒章〔昭和43年〕,勲四等瑞宝章〔昭和50年〕,東海テレビ賞〔昭和54年〕
- 経歴
- 7歳から生田流箏曲を習い、13歳から佐藤正和検校から平家琵琶・平曲の伝授を受けた。昭和21年検校となり、以来、所属する国風音楽会や生田流の最長老として箏曲界の発展に努めた。とくに名古屋在住の音楽評論家、故藤井制心氏、土居崎正富、三品正保の両検校らとともに平曲を五線譜にまとめ、41年に完成させた「採譜本平曲」は、16年余の歳月をかけた労作で、高く評価されている。48年には日本の伝統と現代音楽団の一員としてイラン、ドイツ、イタリア、フランス、ベルギー、アメリカ、カナダなどで平曲を演奏した。国風音楽会理事。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の井野川幸次の言及
【前田流】より
…江戸中期に活躍した[荻野検校]は名古屋で譜本《[平家正節](へいけまぶし)》を作り,これが前田流の正本として全国に広まった。名古屋には荻野検校の系統をひく井野川幸次(1904‐85),土居崎正富(1920‐ ),三品正保(1920‐87)が前田流を伝えている。なお,現在平曲の伝承は前田流のみである。…
※「井野川幸次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」