京奉鉄道(読み)けいほうてつどう(その他表記)Jing-feng tie-dao; Ching-fêng t`ieh-tao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「京奉鉄道」の意味・わかりやすい解説

京奉鉄道
けいほうてつどう
Jing-feng tie-dao; Ching-fêng t`ieh-tao

中国,北京から山海関を経て奉天 (瀋陽) にいたる全長 847kmの鉄道。清仏戦争後,鉄道の軍事的重要性を認めた李鴻章は,光緒6 (1880) 年に唐山炭田の石炭輸送のために敷設されていた唐胥鉄道の延長をはかり,開平鉄路公司を設立して工事を促進した。日清戦争後の資金難に際し,イギリスより 230万ポンドの借款を得て,同 29年に奉天西方約 60kmの新民屯に達した。やがて中国側は日露戦争後,奉天-新民屯間の軍事軽便鉄道を買収し,これを広軌に改め,宣統3 (1911) 年全線開通させた。 1928年に平奉鉄道,翌年に北寧鉄道と改称した。

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