人のよ(読み)ひとのよ

精選版 日本国語大辞典 「人のよ」の意味・読み・例文・類語

ひと【人】 の よ

① (人代・人世) 神代(じんだい)に対して、神武天皇以降の人皇の時代をいう。人代(じんだい)
古今(905‐914)仮名序「ちはやぶる神世にはうたのもじもさだまらず〈略〉ひとの世となりて、すさのをのみことよりぞ、みそもじあまり、ひともじはよみける」
② (人世) 人間の世の中。人間世界。
※後撰(951‐953頃)哀傷・一三九八「人の世の思ひにかなふ物ならばわが身は君におくれましやは〈藤原定方〉」
③ (人世) 男女の仲。
※夜の寝覚(1045‐68頃)一「人の世のさまざまなるを見聞きつもるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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