人工水平儀(読み)じんこうすいへいぎ

百科事典マイペディア 「人工水平儀」の意味・わかりやすい解説

人工水平儀【じんこうすいへいぎ】

航空機左右の傾きを知るための計器ジャイロスコープ慣性を利用して計器の人工水平位置を保持するもので,ジャイロに水平を指示する水平バーが連結されている。左右傾斜のほか,バーの上下により機首の上向き,下向き姿勢も示される。

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世界大百科事典(旧版)内の人工水平儀の言及

【航空計器】より

…初期のエンジン計器としては回転計が最重要で,これが絞弁の開度を調整して必要な出力を得るための基準として用いられた。1930年代になると,それまでもっぱら操縦者の目測や勘に頼っていた機体姿勢の判定に,自由ジャイロを利用した人工水平儀による表示が用いられるようになり,雲中や夜間の盲目飛行や計器飛行方式と呼ばれる計器のみに頼る飛行方法も可能となった。第2次世界大戦中および戦後は軍事上の要請もあって,レーダー,計器着陸装置(ILS),地上管制誘導設備(GCA)などの電波を利用した誘導方法,無指向性無線標識(NDB),超短波全方向式無線標識(VOR),距離測定装置(DME)などの航行援助無線施設,さらに慣性航法装置が開発,利用されるようになり,現在ではこれらの情報を表示する計器も重要な航空計器となっている。…

※「人工水平儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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