水平(読み)スイヘイ

デジタル大辞泉 「水平」の意味・読み・例文・類語

すい‐へい【水平】

[名・形動]
静かな水面のように平らなこと。また、そのさま。「水平地面」「水平にならす」
重力方向直角に交わった方向。「水平に綱を張る」
水準器水盛みずもり
[類語](1平ら平たい平べったいのっぺりのっぺらぼう平坦坦坦扁平均す/(2左右横様よこさま横向き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水平」の意味・読み・例文・類語

すい‐へい【水平】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水の傾きによって物の斜度をはかる器具。水準。水ばかり。みずもり。〔通典‐兵部・水平及水戦具附〕
  3. 静止した水面のように表面が平らなこと。また、あがりさがりのないこと。
    1. [初出の実例]「極て乾燥する壜管に盛り或は管に納て煮れば湿気乾浄して面乃ち水平を為す」(出典舎密開宗(1837‐47)内)
  4. 地球の重力の方向と垂直であること。
    1. [初出の実例]「そのうち水平(スヰヘイ)に働いてゐた磁石力が、忽ち斜に下へ吸ふのを感じた」(出典:不思議な鏡(1912)〈森鴎外〉四)
    2. 「右肩の子は右の手脚を、左肩の子は左の手脚を、ぴんと水平に拡げると、客の拍手が起る」(出典:招魂祭一景(1921)〈川端康成〉)
  5. なみ。ふつう。
    1. [初出の実例]「その升降ともに、各々その自己の水平に至ことを求むるなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  6. すいへいせん(水平線)」の略。
    1. [初出の実例]「マゼランが水平に明滅するの南極星の微光を其頼みとなし」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「水平」の読み・字形・画数・意味

【水平】すいへい

水準。

字通「水」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android