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人手不足時代 ひとでぶそくじだい the labor shortage era

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知恵蔵2015の解説

人手不足時代

2007年、団塊世代(1947〜49年生まれ)が60歳という定年年齢に達し、退職期を迎えることになった。この大量退職者をめぐりさまざまな問題が予想され、「2007年問題」ともいわれてきた。これまで、企業は厳しいリストラを実施し、過剰雇用減らしに努めてきた。しかし状況は急転し、団塊世代の大量退職で深刻な人手不足や技能空洞化が生まれるのではないかと懸念されている。企業社会の根幹を支えてきた熟練の持ち主が短い期間に多数退職することは、世代間での熟練の継承にも問題が起こりかねない。2005年ごろからの景気の回復に伴い新卒採用ラッシュも始まっているが、人口減少時代への突入がもたらす深刻な人手不足の到来は避けがたい。すでに2005年末くらいから企業の雇用不足感は次第に高まっている。余暇重視などの労働観の変化を伴う高齢社会のあり方と併せて、企業は定年制度の見直しや女子労働者の積極採用などを含め、将来を見据えた雇用プランを描く必要に迫られている。

(桑原靖夫 獨協大学名誉教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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