今の程(読み)イマノホド

デジタル大辞泉 「今の程」の意味・読み・例文・類語

いま‐の‐ほど【今の程】

今のうち。今こうしている間。現在。
「御心地悩ましとて、―うち休ませ給へるなり」〈宿木
今のように。これほど。
「―返事をするに聞き付けぬ」〈虎寛狂・悪太郎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「今の程」の意味・読み・例文・類語

いま【今】 の 程(ほど)

① 今、こうしている間。現在。時をおかないで、今のうち。今のま。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「ただいまも死ぬる身なれど、もしやとたのみ聞えさせてなん、いまのほどめぐらひ侍る」
② 今しがた。ついさっき。
※虎明本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「ししゃう何とて酒をくれぬぞと云。今のほどもったり。のふでおいてのみがくしをあそばすと云」
③ 今こうした程度。今くらい。あれほど。
※虎寛本狂言・悪太郎(室町末‐近世初)「是はいかな事。今の程返事をするに聞付ぬ。但しきゃつは聾か知らぬ」

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