精選版 日本国語大辞典 「付無」の意味・読み・例文・類語
つき‐な・い【付無】
〘形口〙 つきな・し 〘形ク〙
① 寄りつくすべがない。てがかりがない。頼りない。おぼつかない。
② 似合わしくない。不相応である。ふさわしくない。不都合である。つきともなし。つきもない。
③ 心にそわない。気にくわない。不愉快である。不都合である。心づきなし。つきもない。
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「いかにかく籠りおはします。つきなくもおもほさるらん」
つきな‐げ
〘形動〙
つきな‐さ
〘名〙
ずき‐な づき‥【付無】
① 気がつかないこと。
※談義本・養漢裸百貫(1796)三「何にもしらず、ずきなで調子合し」
② 気がついても知らないふりをすること。知らん顔。ずきなし。
③ 気をつかわないでもよいこと。気を置かないですむこと。ざっくばらん。大阪地方などで用いる語。
つき‐も‐な・い【付無】
〘形口〙 つきもな・し 〘形ク〙
① 似合わしくない。いわれもない。不都合である。つきない。
② そっけない態度である。ぶっきらぼうである。
※浄瑠璃・東山殿子日遊(1681)四「童(わらは)内へつかつかと入、つきもなくぞ言ひたりける」
つきもな‐げ
〘形動〙
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