仙寿寺跡(読み)せんじゆじあと

日本歴史地名大系 「仙寿寺跡」の解説

仙寿寺跡
せんじゆじあと

[現在地名]八戸市糠塚 北糠塚

南宗なんしゆう寺の北東隣に位置する。寛保四年(一七四四)の諸寺院寺号山号帳(八戸市立図書館蔵)に「一弐人扶持 竜法山仙寿寺」とあり、臨済宗に属した。延宝元年(一六七三)八戸藩初代藩主南部直房の母仙寿尼を弔うため、その荼毘の地に一小庵を開き、仙寿庵と称したのが始まりで、のち仙寿寺と改め、南宗寺の隣地に移転したという(「御領内寺院来由全」同館蔵)開山は同寺二世江心、開基は二代藩主直政。八戸藩日記の宝永六年(一七〇九)三月一〇日条によれば南宗寺が法光ほうこう(現三戸郡名川町)支配の廃寺の山号・寺号をもらい受け、仙寿庵を仙寿寺と改称して同寺の末寺としたい旨願出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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