だみ【荼毘】
※山科家礼記‐寛正四年(1463)八月一一日「たみのときはひをはうしろよりつけ候也」
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デジタル大辞泉
「荼毘」の意味・読み・例文・類語
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荼毘
だび
火葬のこと。パーリ語ジャーペーティjhāpeti(燃やす、焚(た)く)の音写。古来インドで主として仏教徒の採用した葬法で、その遺骨を尊重して祀祭(しさい)する風習がおこり、のちには仏教の伝播(でんぱ)した地域に広く行われた。教祖釈尊(しゃくそん)自身の遺骸(いがい)は荼毘に付され、その遺骨は八分されて祀(まつ)られた。日本では仏教の伝来につれて、まず僧侶(そうりょ)の火葬がなされ(700年、道昭が最初)、のちに天皇(703年、持統(じとう)帝が最初)や貴族の仏教徒の間にこれが広まり、古来の葬送墓制に変革をもたらした。
[森 祖道]
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だび【荼毘】
火葬のこと。火葬のために死体を焼くことをパーリ語でジャーペーティjhāpeti,サンスクリットでディヤーパヤティdhyāpayati(いずれも三人称単数形)というが,〈荼毘〉とはこのような言葉の音写と考えられている。インドでは古くから四葬(水葬,火葬,土葬,風葬)の風習があったが,その中でも火葬が最も重んじられ,正葬とされていた。釈尊の遺骸も,転輪聖王(てんりんじようおう)の葬法にならって荼毘に付されたと伝えられる。
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荼毘
だび
パーリ語 jhāpetiの音写。死者を火葬にすること。梵焼などと漢訳される。日本では,文武4 (700) 年の道昭の火葬がその最初という。
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世界大百科事典内の荼毘の言及
【火葬】より
…このほか,北米,中米の多くのインディアンのもとで火葬はかなり頻繁に行われていたことが知られている。【内堀 基光】
[日本の火葬]
仏教ではこの葬法を荼毘(だび)ともいう。これはパーリ語jhāpeti(dhyāpeti)の音訳である。…
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