精選版 日本国語大辞典 「仮初臥」の意味・読み・例文・類語
かりそめ‐ぶし【仮初臥】
- 〘 名詞 〙 =かりね(仮寝)①
- [初出の実例]「秋の田のかりそめぶしもしてけるがいたづらいねをなににつつまし〈藤原成国〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋四・八四五)
- 「かりそめ臥に病ひして、物くはず、夜ひるなくこもり居り」(出典:読本・春雨物語(1808)死首のゑがほ)
《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...