仮寝(読み)カリネ

デジタル大辞泉 「仮寝」の意味・読み・例文・類語

かり‐ね【仮寝】

[名](スル)
仮にしばらく寝ること。また、うたた寝すること。かりそめぶし。「休憩室一時間ほど仮寝する」
旅に出て泊まること。旅寝。また、野宿
「―する夜のまの露にそぼちつつ一人朝たつ野路の笹原」〈玉葉集・旅〉
[類語](1仮眠仮睡寝るひと眠りひと寝入り一睡転寝うたたねまどろむ眠る寝付く寝入る寝込む眠り込む眠りこける熟睡する熟眠する安眠する就眠する就寝する就床する就褥しゅうじょくする床に就くしんに就く・お休みになる・御寝ぎょしんなる/(2外泊泊まる寝泊まり宿泊野宿素泊まり旅宿投宿止宿旅寝宿る合宿泊まり泊まり込む泊まり込み旅枕草枕分宿来泊泊まり掛け同宿露営宿営野営宿を取る

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精選版 日本国語大辞典 「仮寝」の意味・読み・例文・類語

かり‐ね【仮寝・仮寐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. そのままで、ちょっと寝ること。うたたね。ころびね。かりぶし。かりまくら。かりそめね。かりそめぶし。
    1. [初出の実例]「秋の野の草のしげみはわけしかどかりねの枕むすびやはせし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
  3. 旅先で宿泊すること。また、野宿のこと。旅寝。かりのやどり。かりぶし。かりまくら。仮の旅寝。
    1. [初出の実例]「草枕かりねの夢にいくたびかなれにし都にゆきかへるらん〈藤原隆房〉」(出典:千載和歌集(1187)羇旅・五三四)

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普及版 字通 「仮寝」の読み・字形・画数・意味

【仮寝】かしん

仮寐

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