仲庄(読み)なかのしよう

日本歴史地名大系 「仲庄」の解説

仲庄
なかのしよう

武庫むこ川中流域、現賀茂かもすえ東野上ひがしのがみを含む一帯に比定される庄園で、中庄とも記す。文治二年(一一八六)三月七日の僧聖心譲状(醍醐寺文書)によれば、普成仏名ふじようぶつみよう(仏名院、山城醍醐寺子院)の初代院主聖心は院主職と院領の「野蔵庄・中庄」を弟子の覚遍(円遍)に譲与している。仏名院は美福門院(藤原得子)の御願で平治年間(一一五九―六〇)に建立され、当庄の領家職が施入されていた。本家職は美福門院没後の安貞二年(一二二八)八月五日、七条院(藤原殖子)から修明門院(藤原重子)伝領され(「七条院領目録」東寺百合文書)、弘安三年(一二八〇)四辻入道親王(善統)に譲渡された(前掲七条院領目録奥書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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