伊勢王(読み)いせのおう

朝日日本歴史人物事典 「伊勢王」の解説

伊勢王

生年生没年不詳
7世紀後半の皇親。天武12(683)年工匠らと共に巡行して諸国境界を分けた。時に諸王五位。朱鳥1(686)年1月天武天皇の質問によく答えて御衣,袴などを賜った。同年6月天皇の病気治癒誓願の勅を飛鳥寺衆僧に伝え,9月その死に際し徳をたたえて弔詞を述べ,持統2(688)年葬送の儀を宣した。同名の伊勢王は他にふたりいるが関係は不詳。

(岩本次郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android