伊苅村(読み)いかりむら

日本歴史地名大系 「伊苅村」の解説

伊苅村
いかりむら

[現在地名]川口市伊刈いかり柳根町やなねちよう柳崎やなぎさき一丁目

しば村の北に位置し、平坦な村。北東側を古芝ふるしば川が南流する。古くは芝村の内にあり芝伊苅と称していたが、元禄三年(一六九〇)検地の際に分立したと伝え(風土記稿)、元禄郷帳によると高四〇二石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。その後村内を割いて江戸善性ぜんしよう寺領と同幸竜こうりゆう寺領になったという(風土記稿)幕末の改革組合取調書によれば幕府領一七六石余・善性寺領一一一石余・幸竜寺領一一一石余。幕府領は安永一〇年(一七八一)蔭山外記当分預所となっている(「芝川浚普請願」遠山家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android