伏縫(読み)ふせぬい

精選版 日本国語大辞典 「伏縫」の意味・読み・例文・類語

ふせ‐ぬい‥ぬひ【伏縫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 縫い目の見えないように縫うこと。
    1. [初出の実例]「縫ひやう、ふせ縫也。すそをかやして縫べからず。ただたちめのままおくなり」(出典:娵入記(1443‐73頃))
  3. 縫い合わせたあとの縫いしろが立たないように、一方の縫いしろで他方をつつみこんで布地に倒して縫いつけること。また、その縫い方。
  4. ( 「伏繍」とも ) 布帛を合わせて、色糸で上から装飾をかねて綾杉形にとじるかぶせ縫い。簡素化して、縫い合わせ目に細い蛇腹組の紐を伏せてとじつけるものを蛇腹伏(じゃばらぶせ)という。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 出典 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android