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会員制図書館 かいいんせいとしょかん

図書館情報学用語辞典の解説

会員制図書館

18世紀に生まれた図書館の一種で,近代公共図書館の先駆的存在.ヨーロッパや米国で発達したが,類似の施設は世界各地に存在した.図書館に出資することを利用の条件とするものや,会費制図書館のように,読書要求を満たすために人々が自発的に資金を出し合い,設立・運営する図書館を典型とするが,職工図書館などのように,特定の人々を対象に会費を徴収し,恒久的な蔵書の構築を目指す,19世紀に生まれた非営利の図書館も含む.広義には,営利目的の貸本屋も含まれる.明治,大正期の日本の巡回文庫やその他の読書施設の中には,会員制図書館と位置付けられるものが少なくない.また,会員制によって運営されている文庫活動も,これに相当すると考えることができる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について 情報

世界大百科事典内の会員制図書館の言及

【図書館】より

…なお,ベーコンの知識分類は,後年アメリカ議会図書館図書分類法に導入される。また18世紀における大衆文学の発生は,貸本屋を生み,産業革命は後に職工学校図書館を登場させ(1823年設立のグラスゴー職工学校図書館が特に有名),やがて有志による会員制図書館が成立して近代図書館への地ならしが行われる。
[近・現代]
 T.カーライルらを発起人とする会員制図書館ロンドン・ライブラリーの成立(1841)に遅れること9年にして,ようやくイギリスでは,公費支弁による公共図書館法の制定をみる(1850)。…

※「会員制図書館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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