ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伝動ロープ」の意味・わかりやすい解説 伝動ロープでんどうロープfly rope; transmission rope 駆動軸と従動軸に取付けた溝車 (ロープ車,シーブ) に巻掛け,動力伝達に用いるロープ類。 (1) 風雨に強い麻ロープ,(2) 屈撓性にすぐれるが湿度の影響を受けやすいのでもっぱら屋内用とされる綿ロープ,(3) 切断荷重が大きく,より工業的なワイヤロープの3種がおもに用いられる。溝車へのロープの掛け方には,1本のロープを張り車を介して駆動軸側の溝車と従動軸側の溝車の間を幾重かにわたって掛ける連続式 (アメリカ方式) と,数本のロープを平行に掛ける並列式 (イギリス方式) とがあるが,一般には装置の簡単な並列式が用いられる。最近では,ロープによる伝動は,他の巻掛け伝動ほど使用されていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by