低血圧麻酔(読み)ていけつあつますい(英語表記)hypotensive anesthesia; controlled hypotension

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「低血圧麻酔」の意味・わかりやすい解説

低血圧麻酔
ていけつあつますい
hypotensive anesthesia; controlled hypotension

動脈瘤のように大出血を予想される手術とか,止血の困難な手術に際し,人為的に血圧を下げて,出血量を減少させる麻酔法をいう。アーホナドのような降圧剤を点滴静注するが,ハロタンの深麻酔を用いても,収縮期圧を 60~70mmHgまで下げることが可能である。低下した血圧が回復しがたい動脈硬化の著しい患者や,出血などで血液量が減少している患者には,行なってはいけない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android