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動脈瘤 どうみゃくりゅうaneurysm

翻訳|aneurysm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

動脈瘤
どうみゃくりゅう
aneurysm

動脈壁の変化により,その一部が異常に膨隆したものをいう。血管膨出部が血管壁全層によっておおわれた真性動脈と,外傷や感染などによって動脈壁の一部が損傷し,本来の血管壁が破壊されて血塊結合組織によって瘤ができている仮性動脈瘤とがある。大動脈に生じることが多い (→大動脈瘤 ) 。原因療法のほか,人工血管移植法などが研究されている。

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デジタル大辞泉の解説

どうみゃく‐りゅう〔‐リウ〕【動脈×瘤】

動脈壁の局部がこぶ状に拡張した状態。動脈硬化症梅毒などによるものが多く、しだいに増大し、破裂して大出血を起こす危険がある。

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百科事典マイペディアの解説

動脈瘤【どうみゃくりゅう】

動脈の一部が拡張して円筒状,嚢状,紡錘形などを呈したもの。動脈硬化,外傷,梅毒などが原因。大動脈に発生したものは大動脈瘤という。せん孔しやすく,脳動脈瘤くも膜下出血脳溢血(いっけつ)の原因となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

どうみゃくりゅう【動脈瘤 aneurysm】

動脈が限局性にこぶ状に拡張したもの。動脈に動脈硬化などの病変が起こると,動脈壁の栄養が悪くなって,もろく硬くなるので,伸展性が失われ,内圧のために局所的に動脈壁が拡張して動脈瘤となる。日常よくみられるものは腹部の大動脈瘤(大動脈の動脈瘤)とひざの動脈瘤で,60歳以上の男子に多い。大きくなると早晩破裂して死亡することが多い。薬による治療はあまり効果がない。外科的に動脈瘤を切除し,欠損部に人工血管を移植する手術が行われ,今日では安全な手術となっている。

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大辞林 第三版の解説

どうみゃくりゅう【動脈瘤】

動脈が局部的に円筒状または紡錘状、あるいは囊のう状に拡張した状態。原因の多くは動脈硬化症・外傷などによる。付近の臓器を圧迫し種々の症状を呈し、時に破裂をみる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

動脈瘤
どうみゃくりゅう
aneurysm

動脈内腔(ないくう)が限局性に瘤(こぶ)状に拡張した状態をいう。動脈壁の部分的脆弱(ぜいじゃく)と内圧の増加によって生じる。その構造からは、動脈瘤壁に血管壁の全層を有する真性動脈瘤と、血腫(けっしゅ)によるため血管壁の構造を欠く仮性動脈瘤に分けられ、その形状からは紡錘状動脈瘤や嚢(のう)状動脈瘤に分けられる。また、動脈の中膜が層状に剥離(はくり)して内膜の亀裂(きれつ)から血液が層間に入り二筒性になったものを、解離性動脈瘤という。いずれもその進展に伴い増大し、ついには破裂をきたし、大出血をもたらす。
 原因としては、先天性、梅毒、動脈硬化、嚢胞状中膜壊死(えし)、細菌感染、ベーチェット病、非特異性血管炎、外傷などがあげられる。先天性要因による動脈瘤は頭蓋(とうがい)内動脈に多く、重篤なくも膜下出血の原因となる。後天性のものは、かつては梅毒性のものが多かったが、現在では動脈硬化性のものが増加している。
 好発部位は大動脈で、とくに上行胸部大動脈、大動脈弓、左鎖骨下動脈起始部直下の下行胸部大動脈、腎(じん)動脈以下の腹部大動脈に多い。解離性動脈瘤は胸部の大動脈に圧倒的に多く、マルファン症候群に伴う中膜壊死や動脈硬化が原因といわれる。鎖骨下動脈を含む上肢動脈瘤は下肢動脈瘤に比べると頻度が少ない。下肢では膝窩(しっか)動脈瘤が多い。頸(けい)動脈瘤は少ない。まれに冠状動脈、腎動脈、腹腔動脈、腸間膜動脈などにもみられるが、最近、川崎病に起因した冠状動脈瘤が注目されている。また、敗血症に続発する感染性動脈瘤やベーチェット病に合併する動脈瘤の報告もある。
 治療は部位によって異なるが、頭蓋内動脈瘤では動脈瘤壁を補強したり動脈瘤の頸部を閉鎖して破裂を防ぐ。他部位の動脈瘤では患部を切除して代用血管と置換する手術が行われ、最近は手術成績が著しく向上している。[竹内慶治]

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世界大百科事典内の動脈瘤の言及

【血管雑音】より

…血流速度の増大,血液粘性の減少,血管壁の粥(かゆ)状硬化などによって生ずる血管の雑音。動脈瘤(りゆう),動静脈瘻(ろう)などで発生するが,正常でも動脈を強く圧迫すると発生する。動脈瘤の雑音は収縮期雑音で軟らかく短い。…

【脳動脈瘤】より

動脈瘤の一種。脳動脈壁の3層のうちの中膜欠損部位が瘤(こぶ)状にふくらんだもので,おもに主幹脳動脈近傍に発生する。…

※「動脈瘤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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