住宅取得等特別控除(読み)じゅうたくしゅとくとうとくべつこうじょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「住宅取得等特別控除」の意味・わかりやすい解説

住宅取得等特別控除
じゅうたくしゅとくとうとくべつこうじょ

資金を借り入れて自宅の購入・建設増改築をした場合,建物にかかる年末借入残高の一部が6年間にわたって所得税より控除される特例住宅ローン控除とも呼ばれる。控除額は年間最高 25万円。ただし投資目的で取得すると,収入から借入金利の全額を差し引ける上,減価償却費などの諸経費が計上できるので税務上優位に立つ。そのため金融が緩和されて投資活動か盛んな時期は投資目的の不動産買い占めが進行して価格を上昇させ,純粋な住宅需要者は隅に追いやられる状況が生じている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android