住着・住付(読み)すみつく

精選版 日本国語大辞典 「住着・住付」の意味・読み・例文・類語

すみ‐つ・く【住着・住付】

[1] 〘自カ五(四)〙
住居が定まって落ち着く。すみかとして長く住む。定住する。居着く。
※書陵部本恵慶集(985‐987頃)「やどなりしむかしの人はなけれどもすみつく水のたえぬをぞみる」
※異形の者(1950)〈武田泰淳〉「十九歳の私が、寺に生れ、寺に住みついてゐなかったら」
夫婦になって落ち着く。夫婦関係が定まる。住み果つ
源氏(1001‐14頃)玉鬘「女どもも、男どもも、ところにつけたるよすがとも出できて、すみつきにたり」
[2] 〘他カ下二〙 長く住んでなじんでいる。
※応永本論語抄(1420)里仁第四「小人土地を安じて住つけた所を執心する也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報