住み果つ(読み)スミハツ

デジタル大辞泉 「住み果つ」の意味・読み・例文・類語

すみ‐は・つ【住み果つ】

[動タ下二]
いつまでも住む。最後まで住む。
「そのかみ世を背きなましかば、今は深き山に―・てて」〈蜻蛉
夫婦関係を固く通す。
「かく世に―・て給ふにつけても、おろかならず思ひ聞え給ひけり」〈・若菜上〉

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精選版 日本国語大辞典 「住み果つ」の意味・読み・例文・類語

すみ‐は・つ【住果】

  1. 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 最後まで住む。一生住み通す。また、永久に住み通す。
    1. [初出の実例]「この山里にすみはてなむとおぼいたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
    2. 「すみはてぬ世に、みにくき姿を待えて何かはせん。命長ければ辱多し」(出典:徒然草(1331頃)七)
  3. 夫婦関係が固く定まる。住み着く。
    1. [初出の実例]「かく、世にすみはて給ふにつけても」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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