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小人 コビト

11件 の用語解説(小人の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

こ‐びと【小人】

背丈が非常に低い人。侏儒(しゅじゅ)。
物語などに登場する、からだが小さい想像上の人物。
武家で、雑役に従った身分の低い人。
江戸時代、幕府・諸藩の職名。雑役に従事した役。小者。

しょう‐じん〔セウ‐〕【小人】

幼少の人。子供。しょうにん。⇔大人(たいじん)
身長の低い人。また、からだが並みはずれて小さい人。
度量や品性に欠けている人。小人物。「小人の腹は満ち易し」⇔大人(たいじん)
身分の低い人。
「―の家の女つつしみて身をもて」〈十訓抄・五〉
男色の相手をする少年。若衆(わかしゅ)。
「―のもてあそび七百二十五人」〈浮・一代男・一〉

しょう‐にん〔セウ‐〕【小人】

子供。入場料・運賃などで小学生以下のものをいう。→大人(だいにん)中人(ちゅうにん)

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百科事典マイペディアの解説

小人【こびと】

(1)小人症。医学的には身体,特に身長の異常に小さい場合をいう。小人症は平均身長より標準偏差にして3以上小さい場合をいい,体質性のもの(ピグミーなど)のほか,内分泌異常や骨疾患によるもの,遺伝性のものが多く,幼児期の栄養失調,腎疾患,先天性心臓病なども原因となる。
→関連項目オベロンカシン=ベック病

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世界大百科事典 第2版の解説

こびと【小人 dwarf】

侏儒ともいう。世界各地の神話や民間伝承に登場する,異常に小さな体をもち,そのためにかえって超人的な霊能を発揮するとされる存在。巨人が物理的な力において人間にまさる反面,しばしば知力に欠けると物語られるのとは対照的に,小人は物理的な力では人間に劣るが知力ではまさると性格づけられることが多い。小人伝説には,次のような類型が見られる。(1)いたずらのために矮人化されて天界を追放された神的存在。(2)太古の人類の生き残りとしての小人伝説。

こびと【小人】

江戸幕府,諸藩の職名。江戸幕府では黒鍬者,中間(ちゆうげん),駕籠者,掃除者とともに五役と称される軽輩で,諸女中,奥役人の出入りに供し,口番,御使または用品の運搬などの雑役に従事した。その数450人ないし500余人に及び,役高15俵一人扶持御目見以下,羽織袴役,譜代席であった(三河以来の由緒をもつ18家は家禄35俵二人扶持~32俵一人扶持)。3組に分けられ,各組に頭1人(役高80俵,御目見以下,上下役,目付支配)がおかれた。

しょうじん【小人 xiǎo rén】

中国において,〈君子〉の反対語。身分の低い者,小者。召使い,奴僕(ぬぼく)をさす語。《論語》陽貨篇には〈女子と小人とは養い難し〉とある。また,才徳のそなわった〈君子〉に対し,品性いやしい人,欲ぶかく性根のひねくれたつまらぬ人物,すなわち小人物をいう。日本では,幼少または少年をさす。おとな(成人)の対,しょうにん(小人)。さらに,男色の相手の少年,背の低い人,こびと(小人)をもさす。【戸川 芳郎】

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大辞林 第三版の解説

こびと【小人】

身長のきわめて低い人。侏儒しゆじゆ
童話や物語などにでてくる体の小さい想像上の人間や妖精。
武家で、雑用に使われた身分の低い人。
江戸時代、幕府や藩で雑役に従事した者。小者。

しょうじん【小人】

幼い人。こども。 → しょうにん
器量の小さい人。人徳のない人。小人物。
身分の低い人。こもの。 「 -の家のむすめ、慎みて身をもてかろがろしく人にゆるす事なかれ/十訓 5
男色関係で、若衆。美童。 「 -、気の毒ここにきはまり/浮世草子・一代男 1
こびと。

しょうにん【小人】

子供。少年。入場料・乗車賃などを示す場合に小学生以下をいう。 → 大人だいにん中人ちゆうにんしょうじん(小人)

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小人
こびと

江戸幕府の職制。小者ともいう。黒鍬者(くろくわのもの)、中間(ちゅうげん)、駕籠(かご)者、掃除者とともに五役と一括される軽輩。早くも天正(てんしょう)年間(1573~92)にその存在が認められる。諸女中、奥役人の出入りの供奉(ぐぶ)、口番、御使また用品の運搬などを職務とした。その数450人ないし500余人(役高15俵一人扶持(ぶち)、御目見(おめみえ)以下、羽織袴(はおりはかま)役、譜代(ふだい)席。ただし三河以来の由緒をもつ18家は世禄(せろく)35俵二人扶持~32俵一人扶持)に及び、それが3組に分かたれ、各組に頭1人(目付支配、役高80俵、御目見以下、上下(かみしも)役)が置かれた。幕末には本郷金助(ほんごうきんすけ)町と湯島切通(ゆしまきりどおし)の吏庁に分属した。諸藩にも同様のものがみられた。[北原章男]

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世界大百科事典内の小人の言及

【アイリス】より

…丈がやや低く,ジャーマン・アイリスの名のもととなったドイツアヤメI.germanica L.(英名German iris)も起源不明の雑種である。ビアディッド・アイリス群に属する野生種は約40種あり,園芸上40cm以下をドワーフdwarfと呼び,ナンキンアヤメI.pumila L.もこの群に含まれる。(3)ビアドレス・アイリス群(外花被片にひげ状突起のないもの) (a)ルイジアナ・アイリス類Louisiana irises アメリカのミシシッピ川流域に自生するチャショウブI.fulva Ker‐Gawl.(英名copper iris)など5種とそれらの天然交雑種や多数の園芸品種があり,花色が豊富で,花はカキツバタやハナショウブに似る。…

【矮星】より

…半径の比較的小さい星。巨星の反義語。太陽に代表される主系列星と,それよりも半径の小さい星を矮星という。主系列星の半径はその星の質量によって異なるが,2×1010cm~1×1012cmの範囲にある。主系列星よりも半径の小さい星を同じ光度の主系列星に比べると,その表面温度はより高く,その色はより青い。そのような星の典型的なものは白色矮星で,その半径は109cm程度しかない。準矮星は主系列星と白色矮星の中間的なものであり,ウォルフ=ライエ星や惑星状星雲の中心星も矮星である。…

【北欧神話】より

…男はアスクAskr,女はエンブラEmblaと呼ばれ,これから人類が発した。ユミルの肉の中にうごめく蛆虫から神々は小人dvergrをつくった。小人は地中や岩の間に住み,姿は小さく醜いが,鍛冶に長じ,よい武器やみごとな装飾品をつくる。…

【御広敷番】より

…責任者は番頭で留守居支配,200石高,役料200俵,人数は9人,交代制で昼夜詰切りで勤務した。番頭の支配下に御広敷添番,同並,御広敷伊賀者,御広敷進上番,御広敷小人,御広敷小仕事之者などが所属する。御広敷御門の長屋中に伊賀者・添番の詰所,小人部屋があり,玄関を入ると番頭部屋・添番詰所があり,玄関正面の奥に伊賀者番所があって,この番所が厳重な板戸を隔てて御殿向に続き,ここが御広敷からの御錠口となっていた。…

【小者】より

…一般には若年の者,身体の小柄な者のことをいうが,鎌倉・室町・戦国時代には,武家に仕えて雑務を担当する軽輩のことをいい,〈小人(こびと)〉とも称している。朝廷,公家の場合の小舎人(こどねり)に相当するといわれる。…

※「小人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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